WINDING 2

「冗談じゃねえ!」
 地面に背を預けたェクトが天に向かって吼えた。
「休めないか、アーロン」
 杖に体を預けたブラスカが、庇うようにジェクトの側に寄る。
「そうしたい、そうしたいのですが!」
 瀕死のモンスターに振り降ろした最後の太刀に突っ込むようにアーロンも地に膝を突いた。

 雪山には三日を費やした。常に無い吹雪の連続と魔物の猛攻に痛めつけられ、土の見える道を見つけた時には、三人はただただ歓喜を叫んだ。しかしその喜びは長くは続かなかった。
 ザナルカンド遺跡は文字通りに魔物の巣だった。どれほど斬っても湧き出るように現れる。雪山での疲労も癒えない状態での戦闘の連続に、ブラスカはとうとう笑いだした。
「見事だよ、本当に見事だ!」
「おいおいブラスカよ……」
「これでは誰も残れない、千年に三人とは上出来だ!」
 ふふ、と笑いを収めてブラスカは杖を上げた。はっと振り返ったアーロンの剣が伸びるよりも先にブラスカの火炎が空気を裂いて巨大な一つ目を分解する。
「もういい、よく分かった」
「ブラスカ様?」
「バハムートを呼ぶ」
 斜めになった頭防具を調え、零れた髪をわずらわしそうに背中に跳ね跳ばしてブラスカは杖を抱え直した。
「インパルスで前方を薙ぎ払ってしまうんだ。それでも沸いて出るものは無視して走る」
「お体は、」
「平気だ」
 召喚は多量の気力を喰う。アーロンとジェクトの二人掛りで庇い、温存していたブラスカの気力はこれで半分以下となるだろう。
「道はあのドームで終わっているようだ。あそこまで走れればいい」
「あれの中が魔物で溢れていたならば……」
「そんときゃ、俺たちゃそこまでってこったな」
 ジェクトが肩の防具をぎしぎし鳴らして立ち上がる。
「俺ぁそういう賭けが大好物だ! そんでもって強いぜ、負けたこたねえよ」
 彼の赤いバンダナの脇を、もっと赤い液体が伝っている。三人とも限界が近いのだ。
「……分かりました、やりましょう」
 胸の中でポーションの数を確認してアーロンは頷く。
「くれぐれも、前を邪魔する魔物はかわすだけでいい」
 ブラスカがゆらりと立ち上がる。正面に抱えた杖をゆっくりと横倒し右手に掲げて目を閉じた。ず、と辺りの空気とも気配ともつかない何かがブラスカに急速に集まり、地を切り裂くように旋回する杖が天を突いた瞬間、同時に向けられた眼光に照らされるごとく、空中に円状の「座」が現れた。そして微かな振動を伴い、光を纏ったバハムートが遥かな天空から「座」を目指して落ちてきた。
 ブラスカの召喚は特異な程に簡潔だ。一般に寺院では、召喚獣を賜ると召喚を人前で披露する事になっている。ベベルでも同じく、幾多の者がバハムートを光臨させ、そのほとんどの場合召喚士達は舞った。それは三本目の腕とも言える杖に気力を満ちさせるための集中の儀式であり、経験を積むほどに簡素になる傾向にあるが、ブラスカは初めての披露目の場から一貫して舞わなかった。旋回させた杖を天に向ける、それだけで『座』を開く者はアーロンが知る中ではブラスカだけであり、またベベル寺院でも密かな噂となっていた。ブラスカは『紙一重』、だと。
 どう、と地に下り立ったバハムートの背後に駆け戻りながら、アーロンは『紙一重』の意味を考える。ガード達の待避を確認したブラスカは、バハムートを宥める様に輝く硬い翼に触れる。そして静かに腕を伸ばすと廃墟を指差した。
「インパルス!」
 目に見える敵はいない。バハムートは一瞬戸惑ったようだったが、巨大な羽が燐光を放ち凶暴な力を体躯に漲らせ始める。ブラスカは前方を凝視しながら珍しいくらいの大声を出した。
「目は数秒間眩んで使えないはずだ、ドームの方向に体を向けて私が合図したら走り出してくれ! 威力が収まりきる前でないと意味がないからね、多少の擦り傷は覚悟しなさい!」 
「へっ、面白いじゃねえか!」
「承知!」
 二人の声とほぼ同時に光が辺りに満ちた。重さすら感じる強烈な光は瞼を下ろしても眼球に突き刺さる。波打つような地を這う振動の中、腕で目を庇いながらアーロンは耳を澄ました。
「走れ!」
 そして、戻れとバハムートに告げる声。右手を伸ばす。肩に触れ、抱え、飛び出した。
「アーロン、私は走れる!」
「お静かに!」
 目を開ける。前方は白く、視界は黄色い染みに覆われている。
「うお!?」
 面白いくらい予想通りにジェクトが転んだようだ。大丈夫、アレは頑丈に出来ている、転がっても前進するだろう。視界は少しずつ色を戻していく。足に当たる何ものかを蹴散らしてせいぜい目を凝らしながら、アーロンは仄かに笑った。
 走れ、そう言われて迷い無く飛び出した己が哀れだった。ブラスカの言葉、力、結局は全てを信じているのだ。この、軽く抱えて走る事さえ出来る男を。
「ドーム、近いぜ!」
 アーロンを追い越して行くらしい褐色の塊。何かを斬り倒して道を開いたようだ。うわははは、と豪快な笑いが後引いて降ってくる。
「イケる、イケるぜぇー!」
 胸の辺りでブラスカが微かに笑った。アーロンもまた、笑った。



「着いたか」
 澄んだ視界に暗い空間が映り、アーロンは強く瞬きする。
「とりあえずなンもいねえ!」
 ジェクトの声が轟くように反響する。
「安全です、ブラスカ様」
「降ろしてくれ」
「あ、はい、お怪我は」
「ない」
 抱えられた事に憤慨したのかと思うような低い声だった。ブラスカは足が地面に着くとすぐにしゃがんでしまった。
「ブラスカ様、」
「ポーション」
 むっつりとそう言って伸ばされる手に反射的に薬を渡す。
「シヴァを使っても良かったな……」
 は? とアーロンが見下ろすと、ブラスカはぱっくりと割れたアーロンの膝裏にポーションを降りかけた。
「あ、いつの間に」
「威力は小さいけど目は眩まないからね」
「ああもったいないです、そんなの放っておいていいですから」
「何がもったいないって?」
 怒った時特有の細めた目で見上げられ、アーロンは黙った。
「だいじょーぶだぜ、なーんもいねえいねえ!」
 上機嫌でジェクトがそこらの探索を終えて戻って来た。アーロンの傷を塞いだブラスカが立ち上がる。
「お、ブラスカ、元気そうじゃねえか」
「おかげさまで。君は?」
「へーきへーき」
「転んでいただろう」
「あれっくらいじゃ、どうにもならねえっつの」
 確かに、傷は増えてはいなかった。尤も、彼の場合は多少の怪我は元からある傷と紛れてしまう。
「さて、飯でも食うか!」
「飯!?」
「食ってねえじゃんか」
「阿呆! 聖地で煮炊きをするつもりか!」
「なんだそりゃ。腹減ってんだよ、いいからなんかよこせ」
「このバ、」
「止めなさい」
 少し上ずった制止の声に振り返り、二人のガードは口を閉じた。ブラスカの前に、朧な老人の姿が見えたのだ。
「随分と乱暴な訪問であることよ。それもまたおぬしらの道か」
 神官らしき老人はゆっくりとそう言い、ブラスカの前にするっと進み出た。
「長き旅路を歩む者よ。名乗りなさい」
 ブラスカは、ぐっと息を呑むように喉を上下させ、そして答える。
「ベベルより参じました。ブラスカと申します」
 おい、アレがここのヌシかよとジェクトが小突いてくるのを、分からん、と振り払いブラスカの背後に控える。僅かの会話の後に老人は空気に溶けるようにして消えた。
「ブラスカ様」
「いよいよだ」
 僅か、興奮した様子のブラスカは老神官が指し示した方角に一歩を踏む。
「いよいよ、か」
 ジェクトがアーロンを追い抜いてブラスカに並ぶ。
 ゆらゆらと幻光虫が飛び交うドームは水中に似ている。青白く輝く魂の欠片が彼らに付き従い、あるいは進路を照らし、溶け合うよに連なり回っては散る。先をゆく二人の背後でアーロンは微かに藻掻いた。
 息が。
 背に負った剣がずしりと重さを増したように思えた。
 息が、
 片手を伸ばした。しかし、触れたのは温度を持たない青い光。からかうのか慰めるのか、手の甲をつるりと撫でて視界から逃げた。
 ブラスカ様、俺は。
「なあブラスカ」
 音にならない思考を乾いた声が割った。
「止めてもいいんだぞ?」
 おどけたような口調でジェクトは天井を見ながら言った。ふっと息を漏らしてブラスカが笑う。瞬間、アーロンは沸騰するように体内に沸きあがった感情に目を見開いた。
「気持ちだけ受け取っておこう」
「……わーったよ、おめえらは始めっから覚悟してたんだよな。男が決めたこった、もう言わねえよ」
「いや俺は……」
 二人は驚いたように立ち止まった。
「アーロン?」
「どーしたカタブツ」
「帰りましょう」
 きっぱりと言う声に一番驚いているのは自分だろう。しかし、ジェクトのあの言葉に何かの堰が切られたのだ。
「アーロン」
 ブラスカは、驚いたというよりは不思議なものを見る目でアーロンを見ていた。
「どうしたんだ」
「ブラスカ様、帰りましょう」
「君が、ここにきてそれを言い出すとは思ってもみなかった」
「何度でも言います、帰りましょうブラスカ様」
「アーロン」
 ブラスカは何度か静かに頭を横に振った。
「私は行くよ」
「ブラスカ様」
 アーロンは背中の剣を毟り取るようにして床に投げた。
「……子供じみた真似を」
 苦笑でブラスカはアーロンを見上げている。
「ブラスカ様」
「真意か? アーロン、それは君の真意か」
 アーロンをじっと見つめる青い視線を、同じ色の光がふわふわと流れて遮る。意思が強そうな堅い表情のアーロンはしかし、ブラスカには途方に暮れているのだと知れている。
「俺は……」
「アーロン。私は我侭な男だ。君は、それを最も心得ている人物のはずだね?」
 アーロンの眉がぎゅっと寄る。
「酷い」
「今更だ」
 全てを、我侭という一言で説明してしまうのか。
「俺は……あなたが死ぬのは……嫌だ」

 置いて行かれるのはもう、嫌だ。そんな風に振り返る事もなく真っ直ぐに。

 ブラスカは深く瞬きをした。
「君も覚悟していたはずじゃないか」
「あの時はどうかしていました」
 僅かに顔を傾け、ブラスカははっきりと笑った。
「あの時、か」
 ブラスカが最期の旅を告げたのは、結果として最後の褥の中だった。長く続いた乾いた関係にふさわしく、明日試練の間に入るとだけ言ったブラスカに、お供しましょうとアーロンが答えた。
「君がどうかしていようがいまいが、私は行く」
 屈み、寝ている剣を拾い上げてブラスカはまだ笑っている声で続ける。
「私のために悲しんでくれるのは嬉しいが」
 大きな剣を突き刺すように立ち上がらせ、両手を柄の尻に乗せる。
「私は悲しみを消しに行くのだ。シンを倒しスピラを覆う悲しみを消しに、ね」
 受け取りなさい、そう呟いてブラスカは手を離した。重い剣はゆっくりとアーロンに向かって倒れる。避ける事も出来ず、アーロンは片手で剣を受け止めた。
「分かってくれ、アーロン」
 今度はアーロンが首を横に振る。肩を上げて苦笑し、ブラスカは手を伸ばした。親指と人差し指で顎を掴み、アーロンの視線を自分のものと堅く合わせる。
「分かって、くれ。アーロン」
 頼んでいるのは言葉だけ、その抗えない強さ。
 帰りましょう、帰りましょう、唇だけでそう言いながらアーロンは頷かされた。
「行こう」
 うなだれ、自分の足先を見ながら進む。こういう時には確実に煩いはずのジェクトは一言も発せず半歩前を歩き、時折現れる亡霊のような魔物を軽く跳躍して片付けるだけだ。
 歩みは止まらない。試練の間を抜け、ガーディアンと対峙する時にはアーロンの生気は戻ったが、それが終わってブラスカが一人祈り子の部屋に入るとその場に座り込む事しか出来なくなった。
「……さっきのはめんどーだったな、おい」
 ジェクトがやっと、会話らしいものを始める。
「ポーション足りて良かったよな」
 負った剣につぶされるように、がっくりと膝を突いているアーロンの周りをジェクトはぺたぺたと歩く。皮で出来た軽いサンダルが視界を過ぎってアーロンは溜息を小さく漏らした。自分の精神衛生に良くないからと、ブラスカが無理やりジェクトに買い与えた履物だった。
「アーロン」
 ごきっと肩を鳴らし、ジェクトは背後の部屋を覗くように顔を反らした。そして壁に背を預け、低く言う。
「俺はな、滅多にこういう事は言わねえが」
 少し躊躇する、確かに珍しいジェクトの物言いにアーロンは顔を上げた。
「おめーがそんなだって事、俺は知らなかった」
「……何の話だ」
「あいつを盗っちまって悪かった」
 衣擦れの音に紛れ、呟きのようなブラスカの声が聞こえる。
「……ずっと前に……もう、ずっと以前に失ってしまったものだ」
 天井に顔を向けてアーロンは目を閉じた。
「元より俺のものですらなかった。だからおまえは持って行っただけだ。盗ってはいない」
「そうかよ」
 ブラスカの小さな気配を感じ取りながら、二人はそれきり黙った。





 風渡る平原、緑の香。

 アーロンは一人、草原に立っていた。
「俺は何も出来なかった」
 身の内を焼く焔は消えようとしていた。
「何も」





 ジェクトとの無言の空間に割り入ったブラスカは祈り子はいないと告げた。額には薄く汗が見えた。
 その瞬間の恐ろしい程の喜び。
 いないものを得る必要などない、帰りましょう、帰りましょう、どこか安全な所へ暖かい場所へ。
 理性はとうに見失い、本能的な叫びだけがあった。しかしそれは言葉にはならず、代わりにブラスカが言ったのだ。

「君は、祈り子にはなれない」

「いいんだ」
 ユウナレスカが佇む広間、そのしんしんと冷える床の上で放心するアーロンの頭をブラスカは撫でた。
「いいんだ、アーロン。私がそうさせた」
 激しく回転するものが出口を求めて臓腑を焼き尽くす。その生々しい焦げた匂いが胸に広がる。
「なぜ……」
「分からない……。私は、君をどうしたかったんだろうね。こうなる予感はあったのに、なぜ君だけを伴って旅に出ようとしたんだろう」
「ブラスカ様……」

 分かりません、分かりません。
 なぜこの足は動かないのですか。
 なぜこの腕は動かないのですか。
 ここであなたに伴えない俺は
 どこへ行けばよいのですか。
 それよりも
 なぜ俺はあなたに添いたいと思っているのでしょう。

「ブラスカ様……」
 焼けた肺からは掠れた呟きしか漏れない。涙など、残っているはずもない。
「だから、俺様が来てやったんだろーが」
 ジェクトが笑った。彼はそれを最後の台詞として、ユウナレスカに向かって歩いて行く。これまで通りのやる気の無い、しかし堂々たる大きな歩幅だった。
「待っておいで」
 するり、と頬を撫でて指が離れた。彼もまた、決意ある者だけが知る足取りでジェクトの後を追う。
「この者で良いのですね?」
 朗々とそして艶に満ちた声が聞こえ、扉が開いた。
「ジェクト、ブラスカ様」
 二人の姿が扉に消える瞬間、アーロンは目を瞑った。
 振り向く事のない二人を、見たくなかった。





「何も、無い」
 全てが終わった。禍々しく光臨した巨大な意思も、それを召喚した者も虚空に消えた。
「何も、ありません、ブラスカ」
 心残りの少女は青年に託した。鏡を見るように自分と同じ目をしていた。青年も同じ事を思っただろう。
 アーロンは僅かに笑う。むせ返る草の匂いに。
 しかし今、彼が居るのは凪の地ではない。森の端にある公司を出、薄れた視力で進んだ先は氷の上。右半身から流れた血が、支える剣と体を、足裏と氷原とを縫い止めて倒れる事も出来ない。
「ああ」
 目の前の白さは優しい花の森だ。
「まだ一つ……」
 胸の高さの手すりは、まだあの場所にあるのだろうか。谷川は小さな蛇のようにして底にあるのか。
「ジェクト、すまない……おまえの、」
 その呟きは続かなかった。収縮する白い視界の中で、花は風に風は一人の男になる。最後の瞬間もまた、振り向かずに崩れ散った者。

 やがて彼の意識は引き摺られるようにして暗闇に落ち、しかし留まる事なく下へ下へと潜って行った。

















 止まる





 止まった





 ぽかんと、どこかに放り上げられて始めに思ったのがそれだった。
 腹の中で渦巻いていたものが、どっしりと重みを持って沈んでいる。ぴくりとも動かない。

「止まった……」
 螺旋が、止まった。
「なに、なんかいった?」
 目を瞬く。白い。何の匂いだ、これは。
「へんなふく」
 足元を引っ張られて素直に倒れた。相手は驚いて随分向こうに跳んで逃げてしまった。
「しんだの?」
 打ち捨てられている箱の陰から、青い目が二つこちらを見ていた。てんてん、とボールが目の前を転がってゆく。それを追えば、限りなく広がる水面とその上を覆った白い空が見えた。潮の匂いが鼻腔を圧倒する。そして直感だけがあった。
「ジェクトの、息子か」
 子供は勢い良く首を横に振った。
「そんなんじゃない!」
「そうか」
 おいで、と手招きした。子供は動かない。
「……ティーダ!」
 それだけを返してきた。
「そうか」
 横たわった体を掠めるように飛ぶ鳥たちが、こうこうと、鳴き交わす。彼は目を閉じてそれを聞いた。頬の下の、堅い地面は仄かに温もっている。温もっていると、分かるのだ。
「……おとななのに」
 目を開けると子供の足があった。
「ないてる」
 顔が現れた。ぎゅうっと眉を寄せて、精一杯警戒心を表現しようとしている顔に、見覚えがある。
「ああ、泣いているんだ」
 手を伸ばした。小さい体は今度は逃げず、彼の親指を握って、ううーんと言いながら引っ張った。
「おきて。ほらないたっていわれるよ」
「少しだけこのまま」
 子供の手を両手で包む。それもまた暖かい。
「泣かせてくれ」


 死して螺旋は止まる。
 死して、螺旋は止まる。
 怒りも悲しみも温もりも身の内に残してただ、
 螺旋だけが止まる。


低く慟哭する男の側で子供は、転がって行ったボールの行方を気にしている。







20000HIT、ありがとうございました羅夢さま!
激しく遅くなりましたが、その分激しく思いを込めてー!(20041107)







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